G&U技術広報誌vol.14

31 2025 vol.14 G&U 耐がたつき・蓋の開放性能 輪荷重走行試験 標準耐用年数 15 年の 2倍の30年相当 = 10t×103万回※の 荷重をかける 豪雨時に 0.1MPa 以下で 圧力解放できる =周辺舗装やMH本体を壊さない 圧力解放性能 開蓋時に 0.1MPa 以下 (58kgf=人の体重程度の力)で 開放できる 蓋の開放性能 がたつきが 発生しない 耐がたつき性能 30 ※3000台/日×365日×30年×踏まれる確率1/2=1642 万5千。試験では荷重を2倍にして4乗則を適用すると1/16になる。 1642 万5千× 1/16 =約103万回 (注)4乗則:アスファルト道路の耐久性促進試験で適用してい る「交通荷重が舗装に与えるダメージは輪荷重の4乗に比例し て指数関数的に増加する」という法則 ても、がたつき音がないことを確認しました。 30年経過時でもがたつきがないことを確認 同時にタイヤが蓋上を通行する際の蓋の変 位を測定しています。蓋の裏面の外周2点の 変位を計測しています。蓋の動きが大きくな ると(変位量が大きくなると)最終的にはが たつきに至ります。試験の結果、急激な変位 量の増加はなく、30年経過後でも初期値と同 じ0.25mmから0.35mm程度でした。 3)圧力解放性能 目標値0.1MPaとは 圧力解放性能は、走行試験の後、圧力換算 で0.1MPa(メガパスカル)以下で圧力解放で きることを目標にしました。走行試験後に、 蓋のかん合している状態を解くために油圧ジ ャッキで下から押し上げて、その時の荷重を 測定します。それを蓋の面積で割って0.1MPa 以下になっていることを確認しています。 なお0.1MPa以下という基準は、管路の水 密性の基準です。鉄筋コンクリート管の基準 は0.1MPaなので、管路を壊さずに先に蓋が 圧力を逃がすことになる数値基準です。 がたつきは出ないか・蓋は圧を逃がしている か――両立を確認 圧力解放性能は、本来は耐がたつき性能と トレードオフの関係ですが(繰り返し大きな 荷重がかかると蓋が沈み込んで動きにくくな り、がたつきは出ないが蓋は開けづらくなる) 結果は0.037MPaで、30年相当の期間でも両 立できているということを確認できました。 4)蓋の開放性能 人の体重程度で蓋の開閉が可能 蓋の開放性能は、人が開閉器具(専用バー ル)で蓋を開けるときの開け易さです。基準 更なる長寿命化を実現した新次世代型マンホール蓋 年 後 の 性 能

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