29 2025 vol.14 G&U 化を促進します。 次に、こうした環境の苛酷化に伴う事故の 増加です。蓋と周辺舗装との段差に起因する 事故や、蓋の外れ・跳ね上がり、豪雨による 蓋の飛散など、マンホール蓋に起因する事故 が少なくありません。 3つ目は、改築(取り替え)サイクルが適正 化されていない現状です。改築実績は年間約 10万基で、このままでは全て(現在約1600万 基)の取り替えが完了するのに、標準耐用年 数15年の10倍以上、160年もの時間がかかる 計算です。 これらを背景に、我々協会は自治体(事業 体)様に改築サイクルの適正化をお願いする だけではなく、より長く使える、腐食にも強 い新しい蓋を開発しようとなりました。その 耐久性は、現行の標準耐用年数の2倍となる、 30年(設計供用期間)を目標にしました。 ――2倍、30年という数値は、歩道部の蓋の 標準耐用年数(30年)に合わせたのでしょう か。 いいえ。結果的には歩道と同じ30年ですが、 目的ではありません。今の「15年」をいかに延 ばすかを考えたとき、理想は管きょやマンホ ール躯体と同じ50年ですが、技術的なハード ルが高く、現実的なところで倍の30年としま した。 状態 性能分類 初期状態 限界性能 ※=防食性能に関連する性能 常時(雨天時含む) 災害時(豪雨時/地震時) 経年時 (設計供用期間30年経過時) 安全性 耐がたつき性能 耐がたつき性能※ 耐荷重性能 耐荷重性能※ 耐スリップ性能 耐スリップ性能 圧力解放性能 圧力解放性能※ 蓋浮上性能 耐揚圧強度 転落防止性能 維持管理性 蓋の開放性能 蓋の開放性能※ 脱着性能・逸脱防止性能 不法開放防止性能 (任意)雨水流入防止性能 防食性能 防食性能 防食性能 その他の 基本的な性能 施工性能 材質 30年の耐久性と 防食性能が特徴 新しい技術マニュアルにおける要求性能 更なる長寿命化を実現した新次世代型マンホール蓋 道路の視点 管路の視点
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