G&U技術広報誌vol.14

24 2025 vol.14 G&U Close UP 新たな性能規定 標準耐用年数の2倍の耐久性と防食性能 Features 2024年度版次世代型マンホール蓋の特 徴 30年を想定した 長期の耐用性 耐がたつき性能の向上 耐荷重性能の向上 圧力解放性能の向上 蓋の開放性能の向上 耐スリップ性能の向上 がたつき苦情の低減 車両の走行で破損しない 豪雨時の事故防止 蓋が簡単に開けられる バイクや自転車が雨の日でも滑りにくい 防食性能の 向上 防食性能の向上 協会規格の防食性能を維持 2024年度版次世代型マンホール蓋の特徴 (1)標準耐用年数の2倍 30年を想定した長期の耐久性 重交通や豪雨による内圧上昇等、マンホール蓋にとって高負荷な環境下においても、長期にわたる安 全性の確保と将来の改築事業量の低減を目的として、マンホール蓋(車道用)の標準耐用年数15年の 2倍の30年を設計供用期間とする。耐がたつき性能、圧力解放性能、蓋の開放性能、耐スリップ性能等 の各性能項目において、限界状態を設定し、設計供用期間経過時においても各性能を満足する構造とする。 (2)防食性能 平成27年の下水道法改正に伴い、腐食のおそれのある施設の点検義務化の経緯を踏まえ、令和5年5 月に改定された「下水道用鋳鉄製マンホール蓋JSWAS G-4」((公社)日本下水道協会)(以下、G-4)で は、新たに防食性能が追加された。2024年版次世代型マンホール蓋についても腐食のおそれのある施 設への設置を想定し、防食性能を設定し、かつ30年の設計供用期間経過時においても性能を維持する こととする。 なお、この防食性能は、母材の材質ではなく、塗装等の表面処理した状態の性能である。また、想定 する腐食環境のレベルは、G-4に準拠するものとし、「下水道コンクリート構造物の腐食性能技術及び 防食マニュアル」(日本下水道事業団編)の腐食環境分類のうち、Ⅲ類(硫化水素ガス濃度10ppm未満) を満足するものとしている。

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