22 2025 vol.14 G&U Close UP 新たな性能規定 標準耐用年数の2倍の耐久性と防食性能 図3 アンケート結果 耐久性を向上する必要がある性能 図2 アンケート結果 マンホール蓋の年間改築数 リスクを回避するためにも、蓋の適切な維持 管理と更新は重要です。 今回、マニュアルの作成にあたり、全国約 350の自治体にマンホール蓋の維持管理や更 新の実態についてアンケートを行い、このう ち約半分にあたる156自治体から回答を得ま した。その結果、「膨大なストックがあるに もかかわらず更新が進んでいない」 「職員数 が少なくなっており、維持管理が行き届か ない」といった課題があらためて浮き彫りに なるとともに、その対策として「腐食など高 負荷な環境に耐えられる蓋がほしい」 「これ まで以上に長持ちする、耐久性が確保された 蓋が必要」といったニーズも把握できました (図2〜3)。 30年を想定した長期の耐久性を確保へ 法改正など受け、防食性能も新たに規定 ——今回のマニュアルで再定義した次世代型 マンホール蓋の特徴を教えてください。 特徴は大きく2点あります。 1つ目は30年を想定した長期の耐久性能を 新たに規定した点です。重交通や豪雨による 内圧上昇など、マンホール蓋にとって高い負 荷がかかる環境下においても、長期にわたっ て安全性を確保するとともに、将来の改築事 業量の低減につなげられるよう、車道用マン ホール蓋の標準耐用年数15年の2倍にあたる 30年を設計供用期間としました。また、その うえで、耐がたつき、圧力解放、蓋の開放、 耐スリップなどの各種性能について、30年の ■ 政令市(12) ■ 20万人以上(47) ■ 10~20万未満(41) ■ 5~10万未満(56) 0 35 70 105 140 がたつき防止性能 マンホール蓋の開放性能 (開けやすさ) 耐荷重性能(破損防止) 耐スリップ性能 圧力解放性能 10 3 5 39 26 16 9 15 32 27 19 14 6 43 31 21 18 7 1 3 1000箇所以上 500~1000箇所 300~500箇所 100~300箇所 50~100箇所 50箇所未満 ■ 政令市(12) ■ 20万人以上(47) ■ 10~20万未満(41) ■ 5~10万未満(56) 0 10 20 30 70 3 2 9 6 4 5 2 9 20 11 6 21 10 9 34 40 50 60 1 1 1 1
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