9 2023 vol.13 G&U きるおそれがあります。また、蓋が腐食する と受枠と固着してしまい、開閉が困難になっ て、維持管理に支障が出る場合もあります。 私自身も以前、東京都で現場の管理部門を 務めていたときに、道路上のマンホール蓋が 飛散する事故を経験しました。幸いにも大事 には至りませんでしたが、こうした事態は避 けなければならないと、身をもって感じまし た。 こうした不具合の改善や未然防止を目的に、 近年、防食性能を有したマンホール蓋のニー ズが高まっていました。日本下水道協会では 令和5年5月にマンホール蓋の規格である 「G-4」を改正し、腐食環境に適用できる防食 性能を新たに規定化したところです。 なお、平成27年度に下水道法が改正され、 ■腐食環境下のマンホール蓋の注意点 特に、腐食環境下にあるマンホールふたが受枠から若干 でも浮上がり傾向にあるものは、ふたと受枠の腐食が進 んでいる状態であり、受枠の棚部の状態が良好であって も、ふたの反転、飛散につながる可能性が非常に高い事か ら、特に注意を払う必要がある。(『下水道維持管理指針』 ((公社)日本下水道協会)より引用) ■一般塗装におけるⅡ類相当箇所における腐食状況(出典:G-4) 期間 1年後 3年後 5年後 17年後 ■防食表面処理におけるⅡ類相当箇所における腐食状況(出典:同) 期間 1年後 3年後 5年後 17年後 マンホールふた 受枠 受枠棚 蓋と受枠の急勾 配面(支持面) サビ等により隙 間ができると蓋 が安定しない (表-17) (表-18) (表-17) (表-18) (写1) 蓋 表 面蓋 裏 面蓋 表 面蓋 裏 面
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