G&U技術広報誌vol.13

Close UP Part 1 下水道用マンホール蓋規格改正「JSWAS G-4-2023」 8 2023 vol.13 G&U 今年5月に日本下水道協会規格の「下水道用 鋳鉄製マンホール蓋」(JSWAS G-4-2023:以 下、G-4)が改正され、腐食環境に適用するマ ンホール蓋の防食性能が規定化されました。 規格を制定した(公社)日本下水道協会の中 島義成常務理事に改正の背景やねらい、防食 性能の試験方法などを伺いました。 蓋の腐食による劣化や不具合が顕在化 重大な人身事故につながるリスクも ――規格改正の背景やマンホール蓋に防食性 能が望まれる理由について教えてください。 全国の下水道普及率は令和4年度末で 81.0%に達しました。下水道に早くから着手 した大都市などでは経年化した施設が増え、 管路施設においてもマンホール蓋の腐食に起 因する劣化や不具合が顕在化しています。 マンホール蓋は、マンホール内で発生した 硫化水素の影響により、蓋の裏側の腐食が進 行しやすいと言われています。腐食した蓋は 製品自体が減肉して薄くなるほか、がたつき や嵌合部の段差などが発生する可能性があり ますし、錠や蝶番などの安全上必要な機能部 品についても、脱落や欠損などの不具合が起 公益社団法人日本下水道協会 常務理事 中島 義成 氏 マンホール蓋の 防食性能を規定化した 「G-4」の改正 ▼「 G-4」の目次イメージ。枠内が 今回の改正で追加された項目 目 次 下水道用鋳鉄製マンホール蓋 1.適用範囲 2.種類 3.品質 ・ ・ ・ [附属書1]転落防止装置 [附属書2]防食性能 下水道用鋳鉄製マンホール蓋 解説 [附属書1]転落防止装置 解説 [附属書2]防食性能 解説 参考資料 [参考資料1]鋳鉄製マンホール蓋性能別設置基準(例) [参考資料2]鋳鉄製マンホール蓋の施工上の留意事項 [参考資料3]鋳鉄製マンホール蓋性能確認試験 [参考資料4]使用環境を想定した防食性能試験(参考)

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