G&U技術広報誌vol.13

7 2023 vol.13 G&U P R O F I L E【いわさき・ひろかず】 平成9年3月東京工業大学大学院修了。同年4月建設省入省。平成26年4月京都府文化環 境部水環境対策課長、28年4月国土交通省下水道部下水道事業課企画専門官、29年4月国 土技術政策総合研究所下水道研究部下水道研究室長、31年4月宮城県企業局技監兼次長、 令和3年4月日本下水道事業団国際戦略室長、5年4月より現職。 ■B-DASHプロジェクトにおける管内面状況の調査結果の一例 (出典:下水道圧送管路における硫酸腐食箇所の効率的な調査技術導入ガイドライン(案)(国土技術政策総合研究所)) 管内面 防食方法 モルタルライニング (直管) エポキシ樹脂粉体塗装 (異形管) 劣化度 Aランク(重度) 異常なし 内面 状況 空気弁から下流側4m 空気弁から下流側5m ■実管路(非満流箇所)での調査結果(出典:同上) 事業体 管径(㎜) 直管 異形管 管内面 防食方法 調査結果 管内面 防食方法 調査した 個数 調査結果 I流域下水道 200 モルタル ライニング 管内面が激しく 腐食、3事業体 では事故発生 エポキシ樹脂 粉体塗装 4 管内面に腐食は みられず健全 J市 600 5 L市 450 2 D市 600 8 E市 350 1 下水道事業団※1 200 1 ※1 送泥管での調査結果 設したモルタルライニングのダクタイル鋳鉄 管でした。こうした圧送管は、先ほど紹介し たガイドラインの調査技術を用いるなどして、 着実に5年に1回の点検をお願いしたいです ね。 一方、民間企業には、引き続きガイドライ ンの圧送管調査技術のような管路管理技術の 開発を期待しています。また国では、コンセ ッションや包括委託レベル3.5の「ウォーター PPP」を推進しています。管路管理の場面に おいても、民間の創意工夫を生かした対策が 進んでいくことを期待しています。

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